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「ボクシングフェス2014 SUPER BOXEO」試合結果

30Dec2014


■井上、ナルバエスに2回KO勝ちで2階級制覇!


メインイベントを飾るWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチは、挑戦者の同級8位の井上尚弥(大橋)が王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に、2回3分1秒KO勝ち。ボクシング史上最速のプロ8戦目での2階級制覇を達成した。井上は8戦8勝7KO無敗、ナルバエスは47戦43勝23KO2敗2分となった。

プロアマ通算159試合ダウンしたことがないというナルバエス相手に、開始早々、2発の右ストレートでいきなりダウン。ロープを背負ったナルバエスにテンプルへのこするような右ストレートで再度ダウンを奪った。

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井上のパンチの早さに対応できないナルバエスは2回もペースは変えられず。飛び込んだナルバエスに、カウンターの左フックがテンプルにヒットして早くも3度目のダウン。冷静に上下にパンチを集め、最後はレバーへの強烈な左ボディで4度目のダウン。ナルバエスはうずくまり立てなかった。

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2階級を上げた井上の拳は、最強王者を4度ダウンさせる破壊力とともに「1発目で拳を痛めた」という両刃の剣。今後選ぶのは防衛か統一戦か、進化したモンスターはまだまだ世界を驚かせてくれそうだ。

■八重樫3階級制覇失敗、7回KO負け

セミファイナルのWBC世界ライトフライ級王座決定戦。3階級制覇を狙った同級3位の八重樫東(大橋)は、1位のペドロ・ゲバラ(メキシコ)に7回2分45秒KO負けを喫した。2度目の世界挑戦で初戴冠のゲバラは、26戦24勝16KO1敗1分。八重樫は24戦20勝10KO5敗。

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リーチを活かしたゲバラが、ワンツーや右ストレートで距離を保とうとすると、八重樫はプレスをかけながら素早い出入りを試みる。2回にゲバラは右目をカット。八重樫は攻め入ろうとするが、踏み込みに合わせてカウンター、ワンツーを合わせられる。ゲバラの細かいジャブにポイントを奪われ、4ラウンド終了時点で、39-37が2人と、38-38とゲバラがリード。

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八重樫は5回、果敢に打ち合ってパンチを返すが、6回以降はゲバラのペースで、良いパンチが当たり出す。7回足を止めての打ち合いから、ゲバラの左ボディブローを脇腹に受けて両膝を付き、そのまま10カウント。八重樫は立つことができなかった。

■村田諒太、判定勝ちで完勝

WBCミドル級9位の村田諒太(帝拳)とジェシー・ニックロウ(アメリカ)の162ポンド10回戦は、村田が3-0の判定で勝利した。村田は6戦6勝4KO無敗。ニックロウは32戦24勝8KO5敗3分。

村田より7cm低いニックロウは、ガードを上げて、上体を振りながら時折大きなパンチを振り回すが、村田もガード。中間距離では村田のワンツー、右が支配している。接近戦ではニックロウもボディブローで反撃する。

村田はワンツー主体から切り替えて、ガードの上からでもストレートやフックも浴びせていくが、クリーンヒットはなかなか奪えず。それでも、緩急つけて要所でポイントを稼ぐような、判定でも勝ちきるような試合運び。

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6回、バッティングで左目をカットするアクシデントはあったが、その後も冷静さを失わず、終始試合をリード。10回にはガードの上からラッシュを試みたが、ガードの堅いニックロウを倒すことはできなかった。

結果は判定勝ちも、スコアは100-90、100-90、100-91のほぼ完封勝ち。「倒せなかったのは申し訳ない」と言いつつも、「前回は途中でばてたが、今回は最後までペースを守れた」と、10回を戦いきって手応えを感じた様子。足を使い距離をとって、サークリングしながらのジャブなど、これまでにないボクシングスキルも披露、確かな進化を感じられる試合だった。

■ホルヘ・リナレス、念願の3階級制覇達成!

WBC世界ライト級王座決定戦は、同級1位のホルヘ・リナレス(帝拳)が、2位のハビエル・プリエト(メキシコ)を4ラウンド1分50秒KO勝ち。3階級制覇を達成した。

2007年WBCフェザー級、2008年WBAスーパーフェザー級王座を獲得したリナレスは5年ぶりの王座戴冠。戦績を41戦38勝25KO3敗とした。プリエトは34戦24勝18KO8敗2分。

身長とリーチは同じながら、スピードとテクニックで優位なリナレスに、スピードはあまりないが重そうなパンチを狙ってくるプリエトと、両者のスタイルは好対照。序盤はお互い慎重な立ち上がり。

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リナレスはムダ打ちのない効果的な左で相手の動きを封じ、プリエトの変則的なパンチは高いガードでもらわない。徐々にリナレスがペースを掴んでいく。

決着となった4回も、前に出るのはプリエトだった。接近戦での打ち合いから、リナレスのコンビネーションからテンプルへ打ち下ろすような右ストレート。プリエトは脳震盪を起こしたか前のめりによろめくと、仰向けにダウン。まさに一撃でのKO劇だった。リナレスの次の希望はWBAのベルト。第2希望はWBCの防衛ロードだ。

大橋ジム
試合を終え、素晴らしい2015年の幕開けの大橋ジム陣営は揃ってピースサイン。

Photo: Hiroaki Yamaguchi

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