Boxing Times

corner

世界が注目のWBSS。井上尚弥、キリク、拳四朗、3大世界戦!
2018.10.05 update

いよいよ近づいてきた10月7日、横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」トリプル世界タイトルマッチは、3戦ともに世界王者VS元王者対決。「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」準々決勝からWBA世界バンタム級レギュラー王者・井上尚弥(大橋)と元WBAスーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)をメインイベントに、WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(BMB)と元IBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)がセミファイナル。WBSS準々決勝もう1階級はWBA世界スーパーライト級王者・キリル・レリク(ベラルーシ)と元IBF王者・エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)という豪華なカード揃い。

WBSS本命、モンスター井上尚弥の快進撃続くか⁉

■WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

WBA世界バンタム級レギュラーチャンピオン
井上尚弥(大橋)
VS
WBA同級4位
ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)

王者井上は今年5月、バンタム級にアップしての初戦でWBAレギュラー王者ジェームス・マクドネル(イギリス)を初回KO。WBSSバンタム級戦線の優勝候補筆頭の注目度を集める存在となった。

12年10月のプロデビューから4戦目で日本ライトフライ級王座、5戦目でOPBF同級王座を獲得。14年4月、6戦目でアドリアン・エルナンデス(メキシコ)に6回TKO勝ちでWBC世界ライトフライ級王座を獲得し、V1のち返上。

14年12月、2階級上げて2階級制覇王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)に2回KO勝ち。当時世界最速のデビュー8戦目で2階級制覇を達成した。王座統一戦などビッグマッチを模索するも叶わず、V7のち返上。今年5月に3階級制覇を達成し、同王座の初防衛戦となる。16戦全勝14KOの25歳。

02

挑戦者のパヤノは04年アテネ、08年北京と五輪2大会出場経験を持つ元オリンピアン。10年8月にプロデビュー、9戦目でWBCラテンアメリカバンタム級王座を獲得。以後WBAフェデラテン王座、NABA北米王座を獲得。挑戦者決定戦を経て、2014年9月、当時12連続防衛中のWBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)に6回終了3-0(59-55、58-56×2)の負傷判定勝ちでWBAスーパー王座を戴冠。

3大会連続五輪出場のラウシー・ウォーレン(アメリカ)とのV1戦は2-0で辛勝も、V2戦で0-2の判定負けで王座陥落。以降は3連勝中だが、ピークを過ぎやや衰えも見られる。21戦20勝9KO1敗の34歳。

01

アマチュアの実績では井上を上回るパヤノのファイトスタイルは、アマ仕込みの正統派をベースに、ラビットパンチや頭突きなどラフファイトを加えたいやらしいボクシングで、良く言えば試合巧者なサウスポー。

パワー、スピード、テクニックとすべてが高次元な井上の絶対優位は揺るがず、余程のアクシデントでもない限り、早い回でのKO決着が濃厚。とは言え、パヤノのステップインからのヘッドバットには十分な注意が必要か。

拳四朗V4戦は元王者メリンド!

■WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

WBC世界ライトフライ級チャンピオン
拳四朗(BMB)
VS
WBC世界同級6位
ミラン・メリンド(フィリピン)

防衛回数3回で、既に安定王者になりつつある拳四朗。アマで国体優勝の実績を残し、14年8月、6回戦プロデビュー。15年12月、6戦目で日本ライトフライ級王座を獲得(V3)。16年8月にOPBF東洋太平洋同級王座を獲得(V1)。昨年5月、10戦目でガニガン・ロペス(メキシコ)を114-114、115-113×2の2-0の判定勝ち。世界ライトフライ級王座戴冠。

同年10月のV1戦は元世界王者のペドロ・ゲバラ(メキシコ)に115-113、116-112、114-114と2-0防衛。同12月のV2戦はヒルベルト・ペドロサ(パナマ⦆に4回TKO勝ち。今年5月のV3戦では前王者ロペスに2回KO勝ちと、防衛を重ねるごとに進化が目覚ましい。13戦全勝7KOの26歳。

03

挑戦者のメリンドは05年9月プロデビューから13年、40戦37勝13KO3敗の30歳。WBOアジアパシフィックミニマム級王座を皮切りに、ユース王座、地域タイトルを次々と獲得。13年7月の世界初挑戦はWBA・WBO世界フライ級スーパー王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に大差判定負け。15年9月、IBF世界ライトフライ級王者ハビエル・メンドサ(メキシコ)に6回負傷判定負け。16年11月、IBF世界ライトフライ級暫定王座決定戦でファーラン・サックリン・ジュニア(タイ)を下し、暫定王座を獲得。

昨年5月、正規王者・八重樫東(大橋)に奇襲をかけて3度倒して初回TKO勝ちで正規王者昇格。9月には現2階級制覇王者のエッキー・ブドラー(南アフリカ)に2-1の判定勝ちでV2。昨年大晦日にWBA王者田口良一(ワタナベ)との王座統一戦に判定負けして王座陥落、再起戦でWBC王者に挑む。

Dok7N40UYAAtma9

挑戦者は古傷から出血しやすく、後半のスタミナに不安があるだけに、接近戦に持ち込んで短期決着を図りたいところ。序盤のアタックをしのぎ、ジャブを突いて距離さえキープできれば、小差の積み重ねで王座防衛は見えてくる。王者の右ボディブローが機能するなら、後半にストップ勝ちもありそうだ。

王者レリクVS元王者トロヤノフスキー、KO必死のヨーロピアン対決!

■WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦

WBA世界スーパーライト級チャンピオン
キリル・レリク(ベラルーシ)
VS
WBA世界同級1位
エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)

こちらはWBSSスーパーライト級の準々決勝。チャンピオンのレリクはヨーロッパアマチュアボクシング選手権出場など、アマで活躍した後、11年4月プロデビュー。19戦目でWBAインターコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得(V3)。

16年10月、世界初挑戦でWBA王者リッキー・バーンズ(スコットランド)に判定負け。翌17年5月に元2階級制覇王者ランセス・バルテレミー(キューバ)との挑戦者決定戦は問題含みの判定負け。今年3月、空位のWBA王座が賭けられたダイレクトリマッチに大差判定勝ちし、3度目の挑戦で世界王者となった。

スーパースター候補のひとり、バルテレミーを下して名を上げたが、初防衛戦は日本で迎える。24戦22勝19KO2敗の28歳。

挑戦者トロヤノフスキーは、キックボクサーとしてロシア王者、ヨーロッパ王者など活躍した後、09年11月、29歳でプロボクシングに転向。

翌10年12月、9戦目でWBOヨーロピアンライト級王座を獲得。1年4カ月のブランク後、活躍の場をロシアに移して復帰。PABA王座、WBAインターナショナル王座を獲得した後、階級アップしてWBAコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得。

15年11月、当時48連勝中のIBF王者・セサール・クエンカ(アルゼンチン)に6回TKO勝ちで世界王者となる。V1戦で前王者を7回TKOで退け、小原佳太(三迫)を2回TKOで下してV2も、V3戦でジュリアス・インドンゴ(ナミビア)に初回KO負けでベルト喪失。復帰後2連続KO勝ちで王座返り咲きを狙う。28戦27勝24KO1敗の38歳。

KO勝利率はレリク79%、トロヤノフスキー86%。ガードを固め、プレッシャーをかけて前進し、コンビネーションのスピードと回転力で圧倒するファイターのレリクに、力強いリードジャブで制して右ストレートでダウンの山を築くトロヤノフスキー。

乱打戦上等のキリクに対して、破壊力がある反面、打たれ弱い38歳のトロヤノフスキーがやや安定感に欠けるか。日本では滅多にお目にかかれない、中重量級の倒し屋対決はKO決着濃厚だ。

360


2018年10月7日(日)横浜アリーナ
WBSSバンタム級トーナメント準々決勝
WBA世界バンタム級タイトルマッチ

王者 井上尚弥(大橋)
vs
同級4位 フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)


WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者 拳四朗(BMB)
vs
同級5位 ミラン・メリンド(フィリピン)


問い合わせ/大橋ボクシングジム
放送:フジテレビ系列で20時より生中継

Recent Post