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前東洋王者・久保隼、WBA王者セルメニョ相手に世界初挑戦!
2017.04.06 update

4月9日(日)「THE REAL FIGHT」のメインイベントは、WBA世界王者・ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に前OPBF東洋太平洋王者でWBA8位の久保隼(真正)が挑む世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。更に、OPBFライト級王者・中谷正義(井岡)7度目の防衛戦。日本ミニマム級王座決定戦では、WBO級12位で日本1位の小西伶弥(真正)と、IBF6位で日本2位の谷口将隆(ワタナベ)による頂上決戦と、豪華な3大タイトルマッチが行われる。

■WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

WBA世界スーパーバンタム級チャンピオン
ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)
VS
WBA世界同級8位・WBC9位
久保隼(真正)

王者ネオマール・セルメニョは、2000年シドニー出場経験がある元トップアマ。04年プロデビュー。09年3月、元WBA・WBC世界スーパーフライ級王者クリスチャン・ミハレス(メキシコ)とのWBA世界バンタム級暫定王座決定戦に判定勝ちで初戴冠(V1)。10年3月、WBA正規王者・アンセルモ・モレノ(パナマ)との王座統一戦に判定負けで王座陥落。8月の再戦も連敗。

11年11月、WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に挑むも、後のWBC同級王者ビクトル・テラサス(メキシコ)に僅差の判定負け。その後も元世界3階級制覇王者のフェルナンド・モンティエル(メキシコ)らに連敗。13年8月、WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で、後のWBA世界同級暫定王者、WBC世界フェザー級暫定王者のオスカル・エスカンドン(コロンビア)に判定勝ちで、共に暫定ながら2階級制覇を達成。180日以内に防衛戦を行えず暫定王座を剥奪された。

16年6月、WBA世界スーパーバンタム級王座決定戦で、WBC世界同級シルバー王者の裘曉君(チャオ・シャオジュン/中国)に12回TKO勝ちで初の正規王座を獲得。2度の防衛中。32戦26勝15KO5敗1分1無効試合の37歳。

挑戦者の久保隼もアマ出身。名門・南京都高校ボクシング部でインターハイ準優勝という実績を作り、13年プロデビュー。15年12月、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦でロイド・ハルデリザ(フィリピン)に5回KO勝ちで初戴冠。2度の防衛に成功している。11戦11勝8KO無敗の26歳のサウスポー。

王者セルメニョは12回フルラウンド経験が8回あり5勝3敗、終盤KO勝ちも2回。一方、KO負けは1度と、ディフェンス技術の高さに加え、ベテランながらスタミナ豊富。懐が深く、足を使って引き込んでおいて、リードを突き、いつの間にかペースを握る老獪さが持ち味。チャンスと見ると一気に仕留める決定力もある。オーバーハンドの右ストレートや振り回すフックは注意が必要だ。

久保はアマ仕込みのテクニックで、アウトボクシングなら世界レベル。右リードからの左ストレートでKO勝ちも夢ではないが、距離を詰められると、術がなくなる課題はある。久保が自分の距離でボクシングをさせてもらえればチャンスはあるが、王者のペースで試合が進むようなら判定でも厳しい。セルメニョを2度退けた、同じサウスポーの元スーパー王者モレノの戦術が参考になるだろうか。王者を手数とヒット数で上回り、いかにコンビネーションを印象的にヒットさせるか。

共に自分のスタイルに引き込めば魅せるボクシングができるが、少しズレると泥仕合。よりアグレッシブに手数を出した側が勝ち残れそうだ。なお、同級にはスーパー王者・ギレルモ・リゴンドー(キューバ)がおり、勝者には、いずれ王座統一戦がオーダーされそうだ。

■OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦

WBA世界ライト級15位・WBC7位・IBF 13位
OPBF東洋太平洋ライト級チャンピオン
中谷正義(井岡)
VS
OPBF東洋太平洋同級14位
ゲーオファー・トーブアマート(タイ)

王者中谷は11戦11勝6KO無敗の28歳。ジムメイトの井岡一翔、宮崎亮らと共に、興國高校時代にインターハイ団体優勝。プロデビューは2011年。13年7月、土屋修平(角海老宝石)に3回KO勝ちで注目を集め、14年4月に加藤善孝(角海老宝石)に判定勝ちでOPBF東洋太平洋ライト級王座を獲得。

V1戦は7位の原田門戸(横浜さくら)、V2戦は14位の宇佐美太志(岐阜ヨコゼキ)、V3戦は8位のアクセル住吉(関門JAPAN)にそれぞれ判定勝ち。V4戦は4位の村田和也(千里馬神戸)に5回終了TKO、V5戦は15位の闘将青木誠(グリーンツダ)に1回TKO、V6戦は15位アラン・タナダ(フィリピン)に7回TKO勝ち。

世界的に激戦区のライト級ゆえ、チャンスは少ないが、主要4団体のうち3団体でランク入りも果たしており、世界戦のチャンスをうかがう1人。

挑戦者のゲーオファー・トーブアマートは09年6回戦プロデビュー、24戦23勝16KO1敗の30歳。戦績だけ見ると立派だが、うちデビュー戦の相手が11戦、負け越しの相手が7戦。WBC参加のABC王座をフェザー級、スーパーフェザー級、ライト級と3階級制覇している(フェザーは暫定)。

唯一の敗戦は昨年11月、WBAオセアニア暫定王座戦でWBA4位の王者セサール・アモンソット(フィリピン)に7回KO負けしたもの。アモンソットは東洋エリアで数々の地域タイトルを獲得し、07年にWBO世界ライト級暫定王者・マイケル・カティディス(オーストラリア)に挑戦経験があるアジアの実力者。彼に良いところなくKO負けしているあたりから、実力は推し量れそうだ。

挑戦者はタイ式(ムエタイ)出身者か、上体が高く、一発には力がありそうだが、コンビネーションが少なく、攻め手は単調。世界を目指す中谷なら、勝利は当然として、勝ち方も問われるところ。

■日本ミニマム級王座決定戦10回戦

小西伶弥(真正)
WBO世界ミニマム級12位
OPBF東洋太平洋ミニマム級11位
日本ミニマム級1位
VS
IBF世界ミニマム級6位
OPBF東洋太平洋ライトフライ級2位
日本ミニマム級2位
谷口将隆(ワタナベ)

小西は13年プロデビュー、14年度全日本ミニマム級新人王。12戦12勝5KO無敗。谷口はアマ全日本3位の実績を残し、16年プロデビュー。6勝4KO無敗のサウスポー。海外戦や無敗の世界ランカーにも勝利している。

ともにタイトル初挑戦、神戸市出身の23歳だが、プロ叩き上げの小西と、アマ実力者の谷口と、辿ってきた道のりは異なる。攻防のバランス、多彩なコンビネーションと、ボクシングの完成度では谷口がやや上回るが、小西の負けん気が強いボクシングも魅力十分。好戦的なボクサーファイター同士、見応えあるタイトルマッチが期待できそうだ。

その他カードでは、日本スーパーバンタム級11位の中澤奨(大阪帝拳)がジョン・レイ・ロガティマン(フィリピン)とフェザー級8回戦。日本ライト級13位の前田絃希(グリーンツダ)はタイ人と8回戦を行う。

なお、3大タイトルマッチの模様は、当日17:00~18:25の枠で、BSフジにて中継される。


THE REAL FIGHT
2017年4月9日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場
13時00分開始
WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12R
OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ 12R
日本ミニマム級王座決定戦 10R
問い合わせ/真正プロモーション
対戦カード

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