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山中は体重超過のネリに敗れ引退表明。岩佐は判定勝ちでV1成功

02Mar2018

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3月1日、両国国技館で行われた「ワールドプレミアムボクシング27~The REAL」。前日計量の体重超過で王座陥落した前WBC世界バンタム級王者のルイス・ネリ(メキシコ)が、山中慎介(帝拳)に2回TKO勝ち。山中は試合後に引退を表明した。IBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(セレス)は挑戦者13位のエルネスト・サウロン(フィリピン)に大差判定勝ちで初防衛に成功した。

山中リベンジならず…。体重超過のネリに2回TKO負けで引退へ

前日計量で53.3キロの200グラムアンダーでクリアした山中に対して、ネリは初回55.8キロと2.3キロもオーバー。2時間後の再計量でも54.8キロまでしか落とせず、1.3キロオーバーと、戦わずして王座陥落していた。

初回、積極的に右ジャブを繰り出す山中。ラウンド中盤、ネリが距離を詰めるとさっそくラッシュ。ショートの右はスリップダウンの判断だが、山中にダメージを与え、追撃の左オーバーハンド2発で膝をつく山中。

続く2回、ネリが猛然とラッシュを仕掛けると、左フックがカウンターで入り2度目のダウン、続いて右ストレートで3度目のダウンを奪う。最後はラッシュで畳みかけて山中が崩れ落ちると、レフェリーが試合をストップした。
KOタイムは2回1分3秒。

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前日計量の体重超過で王座陥落したネリが勝ったため、王座は空位のまま。1キロ以上も体重差がある不公平な条件の下で、試合を許可すべきだったのか、後味が悪い結果となった。

初戦のドーピング陽性に続き、体重超過とやりたい放題。それでも勝者のネリは26戦全勝20KO無敗。山中は試合後に正式に引退を表明。生涯戦績は31戦27勝20KO2敗2分。

山中の失った緑のベルトを日本に取り戻してもらいたいところだが、現在のWBCバンタム級世界ランカーには、6位マーク・ジョン・ヤップ(フィリピン/六島)、9位・井上拓真(大橋)のみ。ひとまずはランキング上位陣による王座決定戦を見守るしかなさそうだ。

バンタム級転向を宣言した2階級制覇王者、井上尚弥(大橋)は先日WBAで新たに1位にランクイン。WBAレギュラー王者ジェームス・マクドネル(イギリス)をターゲットにしているとの噂があり、転級初戦で王座挑戦の可能性もある。ほか、WBAスーパー王者&IBF王者のライアン・バーネット(イギリス)、WBO王者が2階級制覇目のゾラニ・テテ(南アフリカ)という個性的な王者陣。

IBF世界Sバンタム級王者岩佐、大差判定勝ちでV1成功!

初回、いきなり王者岩佐が左ストレートを当てると、立て続けに左ストレートをヒット。2回からは挑戦者がビッグパンチを振り回して前進を試みるが、岩佐は最小限の動きでパンチを外し、右ジャブ、細かい左ストレートをコツコツと当て、早くも試合を支配する。

中盤までは高いガードで決定打をもらわなかった挑戦者だが、劣勢を挽回すべく攻勢を強めた6回、岩佐のカウンターの左ストレート、左ボディでたまらずクリンチ。続く7回、攻勢を強める岩佐。距離を詰めては左ボディショット、離れてはワンツーと、ポイントを重ねていく。

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後半に入っても手数で上回る岩佐が優位に進めるが、ワンツー主体の単調なボクシングで、なかなか決定機を作れない。挑戦者サウロンも時折アタックを試み、8回以降は接近戦で左右のフック、右ボディを当てるが、単発のみ。

11回には岩佐が左ボディから上へとつなげ、ラッシュでロープに追い込んだのが最大の見せ場。最終回も岩佐は積極的に攻め続けたが、タフな挑戦者からダウンは奪えないまま試合終了。

判定結果は118‐110、119‐109、120‐108と、ジャッジの一人はフルマークの大差判定勝ち。昨年9月、小國以載(角海老宝石)に6回TKO勝ちで奪取した王座の初防衛に成功した。

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初防衛に成功した岩佐は27戦25勝15KO2敗。世界初挑戦で敗れたサウロンは25戦21勝8KO3敗1分。

勝利者インタビューでは「見ての通り、スーパーバンタム級で最弱の王者です」と自嘲気味。次戦が指名試合となれば1位・18戦全勝13KOのTJ・ドヘニー(アイルランド)戦が有力。実力者揃いの階級ゆえ、防衛ロードは容易ではない。

並び立つ対抗王者に目を向けると、WBA王者が先日松本亮(大橋)を下したダニエル・ローマン(アメリカ)。WBC王者に31戦全勝のレイ・バルガス(メキシコ)、WBO王者は世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)から王座を奪ったヘスス・マグダレノ(アメリカ)と強豪揃いで、現時点では岩佐の言葉の通り。

アンダーカードで行われた元世界2階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)と元WBC世界スーパーフェザー級王者、ガマリエル・ディアス(メキシコ)の約5年4カ月振りのリマッチは、粟生が3-0の判定勝ちでリベンジを果たした。

2年10カ月振りの復帰戦となる粟生。初回は動きが鈍く、ディアスの左フック、足を踏んでの右を被弾。2回にエンジンがかかり始めると、左ストレートをヒット。3回にはジャブからの左ストレードでダウンを奪う。その後も優勢に進めるが、老獪なディアスに粘られ、決めきれず判定決着。結果は79-74、77-74、77-76と粟生が3-0の判定勝ち。

復帰戦を白星で飾った粟生は33戦28勝12KO3敗1分1無効試合。現役最終戦に挑み敗れたディアスは、去り際にキャンバスに別れのキス。生涯戦績は62戦40勝19KO19敗3分。

Photo : NAOKI FUKUDA

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