Boxing Times

news

新王者村田諒太、ミドル級トップ戦線に躍り出るか!?

24Oct2017

03Murata-N'Dam
Photo:Naoki Fukuda

前王者アッサン・エンダム(フランス)を7回終了で降伏させ、見事WBA世界ミドル級レギュラーチャンピオンとなった村田諒太(帝拳)。わずか5ヵ月でのダイレクトリマッチにもかかわらず、初戦で敗れた課題を克服し、確実にバージョンアップしたことが勝利に結びついた。

大いにエンダムを苦しめた積極的な手数、特に左ジャブと、ショートや打ち下ろし、ボディと、効果的に撃ち抜いた右ストレートは、村田の持つ戦力をこれまで以上に発揮した結果といえる。

ボクシング人口が多い欧米人の平均体重であるため選手層が厚く、世界タイトルを獲得するのが最も難しい階級のひとつミドル級。自身のファイトスタイルを貫いて世界チャンピオンとなったことは、快挙としか言いようがない。

今後の目標は、試合後に口にしたように、現時点では自分より強い、同階級のチャンピオン。村田VSエンダムⅡがESPNで全米中継されたとはいえ、世界的知名度はまだこれからなのは村田本人も重々承知。

「自分の価値、名前を挙げていけるような相手と戦っていきたい。チャンピオンになったと言っても、もっと上のステージに行けるよう謙虚に一歩ずつ歩いて行くつもり」と一夜明けての会見で語ったように、目標とする同級スーパー王者でWBC、IBFとの統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)、2階級制覇のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)戦を実現するためには、防衛を重ね、自身の商品価値を上げていくしかない。

CaneloGGG_400GGGとカネロは今年9月に3者3様のドロー、来春の再戦が濃厚。WBO王者ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)も勝者との統一戦を望んでいるが、ゴロフキンにはスーパーミドル級への階級アップの噂もある。4団体統一される可能性も、4つのベルトが離散する可能性もあり、ミドル級戦線は予断を許さない。

現時点のミドル級戦線を冷静に分析すると、GGGとカネロのトップ2が独走。遅れた第2集団に、WBO王者のサンダース、そのWBO王者に12月に挑戦することが確定した元IBF同級王者デビッド・レミュー(カナダ)、元WBA同級レギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(アメリカ)、元IBF世界スーパーウェルター級王者のジャモール・チャーロ(アメリカ)、そしてエンダムを倒してWBAレギュラー王者となった村田がいる。

その下の第3集団との差は小さく、元WBA同級暫定王者のドミトリー・チュディノフ(ロシア)や元WBO同級王者のアンディ・リー (イギリス)、前WBA世界スーパーウェルター級王者のデメトゥリアス・アンドラーデ(アメリカ)、07年AIBA世界ボクシング選手権銅メダル&08年北京五輪出場のオリンピアンで11戦全勝9KOのセルゲイ・デレイビャンチェンコ(ウクライナ)ら、いつ王者となってもおかしくない実力者が控えている。

村田に話を戻すと、所属ジムの本田明彦会長によるプランでは、初防衛戦は日本で来春、次々戦でアメリカでの防衛戦を計画しているという。対抗王者の結果次第では、最短で次々戦で王座統一戦のチャンスがあることになる。

トップ2との差を埋めるには、少なくとも2~3試合経験を積む必要があるように思えるが、チャンスが少ない激戦区ゆえ、いつ訪れるか分からないチャンスを逃すわけにもいかない。

最激戦区のひとつミドル級で、日本ボクシング史上に残る大記録を残すことができるのか。村田チャンピオンには更なる注目と期待が集まりそうだ。

Recent News

Corner

Blog