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村田諒太は不可解な判定負け、比嘉大吾、拳四朗は世界王座奪取!

21May2017

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5月20日、東京・有明コロシアムで行われた「BOXING FES 2017 SUPER 2DAYS」初日。トリプル世界タイトルマッチは、2012年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで、WBA世界ミドル級2位の村田諒太(帝拳)はまさかの判定負け。比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)はWBCフライ級王座を獲得、拳四朗(BMB)はWBCライトフライ級王座を獲得。世界初挑戦の3人のボクサーの明暗が分かれた。

村田諒太、ダウンを奪うもまさかの判定負け!

04年アテネ五輪、16年リオ五輪の2度のオリンピック出場経験があるアッサン・エンダム(カメルーン/フランス)と2012年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太(帝拳)ともにオリンピアン同士の王座決定戦は、意外な判定に会場がどよめいた。

初回、エンダムは足を使い、遠い距離から左、右で村田のガードを叩くが、構わずプレスをかける村田。2回、いきなりの右が相打ち。村田が打ち下ろしの右から返しの左フックをヒットするとエンダムも連打で応戦。手数は少ないが、ヒット率が高いのは村田。

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3回、村田が徐々に手数を増やし、右ボディストレートから上に右をヒット。追い込むと更に右、右ボディとエンダムを追い込んでいく。

4回、村田がガード構わずショートの右から左ボディをヒットさせると、エンダムもガードを割るパンチで反撃。打ち気を出したエンダムの右に村田の右カウンターでエンダムがダウン。足がふらつくエンダムだが、辛うじてゴング。

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5回、回復が早いエンダムは再び足を使い、打ち合いを仕掛けると、互いにフックをヒット。村田の顔も赤らみだす。村田の右ストレートで吹き飛ばされ、右の連打で腰が落ちかけるも踏ん張るエンダム。

6回、ダメージが残るエンダムに村田は冷静に追い込み、右ストレートで後退させるも、なおエンダムは驚異的な粘りを見せる。7回、足を使うエンダムを村田は右ストレートで襲い、ロープに飛ばしダウン寸前。

中盤以降も、終始下がりながらも手数を出し、村田の接近を拒むエンダム。

11回、右ストレート、左右ボディで追い込むがエンダムも必死に手を出しダウンを拒否。
最終回、足を使うエンダムを村田はボディ、ストレートと、左フックと最後までKOを狙うが、エンダムはクリンチで倒れることを拒み、ゴング。

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村田の圧勝かと思われたが、判定結果は116-111、115-112と2者がエンダムを支持、1人が117-110で村田と、2-0で勝者はエンダム。

無理にKOを狙わず、慎重に攻めた村田だったが、結果的には有効打の数よりも、手数の多さをポイントとしたジャッジの判断に涙をのんだ。

WBOに続き、2団体目の正規王者となったエンダムは38戦36勝21KO2敗。世界初挑戦で黒星の村田は13戦12勝9KO1敗。

比嘉大吾は6度ダウンを奪い、世界王者!

WBC世界フライ級タイトルマッチは、前日計量で200グラムオーバーの計量失格、王座をはく奪されたエルナンデス。当日計量が注目されたが、前日から約3キロの増量にとどまった。

初回、軽快なフットワークからリードを刺し、時おりアッパーも披露する前王者を、比嘉が追い回す。2回距離が縮まり、両者のパンチが交錯すると、比嘉が左フック一発でエルナンデスからダウンを奪う。以後、エルナンデスは足を使いながら、コツコツと手を出して、比嘉の圧力をさばく。4回、比嘉はプレスを強め、逃げる前王者をボディブローで追う。

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4回を終えての公開採点は2-1でエルナンデス。5回、接近して押し込むような左フックで2度目のダウンを奪う。必死にホールディングやクリンチで凌ぐ前王者。

6回、応戦するエルナンデスのガードを割る右アッパーで3度目のダウンを奪う。粘る前王者をロープに詰めて左ボディ、右アッパーで4度目のダウン。なおも立ち上がると、ボディ、アッパーと更に2度、計6度倒すと、ようやくレフェリーが試合をストップした。

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KOタイムは6回2分58秒。比嘉は具志堅会長と同じ21歳で世界タイトル獲得に成功した。

世界初戴冠の比嘉はパーフェクトレコードを伸ばし、13戦全勝13KO無敗。敗れたエルナンデスは37戦34勝25KO3敗。

拳四朗は判定勝ちで王座奪取!4団体のライトフライ級世界王座すべて日本人王者に!

トリプル世界タイトルマッチの初戦、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチは、挑戦者で4位の拳四朗(BMB)が王者ガニガン・ロペス(メキシコ)に2-0の僅差判定勝ち。父である寺地永会長が成し得なかった世界タイトルを手に入れた。

序盤、軽快なフットワークから鋭い左、ワンツーを細かく突いて、安定した立ち上がりの拳四朗。3回には右フックやカウンターを決めると、サウスポーの王者ロペスは4回ボディブローで反撃。

4回終了時点での公開採点は2-0(39-37×2、38-38)で拳四朗。

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判定を聞いて王者は手数を増やし、拳四朗の右に左ストレートをヒット。距離が近づくとロペスのパンチが当たりだし、7回にはカウンターの右で挑戦者グラつかせる。中盤はロペスも盛り返す。

8回終了時点の公開採点は3者とも77-75で拳四朗。

ポイント差が開いた後半、ロペスも巻き返し、拳四朗に左をたびたびヒット。迎えた最終回、拳四朗はボディを叩き、王者は顔面に、互いにパンチを打ち続けるも試合終了のゴング。

114-114、115-113が2者と、僅差判定で拳四朗。各ラウンド、小差ずつでもポイントをピックアップした拳四朗が新王者となった。

ロペスは昨年3月、2度目の世界挑戦で木村悠(帝拳)から奪ったベルトを、2度目の防衛戦の日本で失った。試合後には自分より先に、父、寺地永会長にベルトを巻く新王者。親子鷹の願いが叶った瞬間だった。

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10戦目で世界王者に輝いた拳四朗は10戦10勝5KO無敗の25歳。王座陥落のロペスは35戦28勝17KO7敗

この瞬間、4団体すべてを日本人王者が独占。ライトフライ級は、WBA王者が田口良一(ワタナベ)、IBF王者が明日21日に防衛戦を行う八重樫東(大橋)、WBO王者は同日20日に名古屋で初防衛に成功した田中恒星(畑中)。

Photo : NAOKI FUKUDA

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