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苦労人世界王者・木村翔、V3戦はサルダール兄と7/28中国!
2018.07.24 update

7月27日、中国・青島で開催されるWBO世界フライ級タイトルマッチ。王者木村は、昨年7月、中国・上海で五輪2大会連続金メダリストの王者・ゾウ・シミン(中国)を倒す大金星。V2戦の舞台は再び中国、挑戦者は、先日神戸でWBO世界ミニマム級王者を獲得したビック・サルダール(フィリピン)の兄フローイラン。元WBCミニマム級王者、熊朝忠(ユウ・チョウチュウ)の世界挑戦と、ダブル世界タイトルマッチとなる。

苦労人王者木村VS世界王者の兄、軽量級屈指の打撃戦!

■WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦

WBO世界フライ級チャンピオン
木村翔(青木)
VS
WBO世界同級3位
フローイラン・サルダール(フィリピン)


28酒販店の配達員のアルバイトを続けながら、アマエリート出身のゾウから王座を獲得した苦労人木村。この分かりやすい下剋上は、成り上がり物語が大好きな中国で大きな共感を呼び、今や中国で最も有名な日本人アスリートのひとりとなり、試合のAサイドは王者木村。

木村は13年4月、23歳で迎えたプロデビュー戦に初回KO負け。14年の新人王戦は東日本準決勝ドローで劣勢敗退。その後コツコツと白星を重ねて、16年11月、WBOアジアパシフィックフライ級王座決定戦で大学院生ボクサーとして売り出し中の日本フライ級12位の坂本真宏(六島)に2-0(116-112×2、114-114)の判定勝ちで王座を獲得。

昨年7月、中国・上海で五輪2大会連続金メダリストのWBO王者・ゾウ・シミン(中国)に11回TKO勝ち。大晦日には元WB同級王者・五十嵐俊幸(帝拳)に9回TKO勝ちで初防衛に成功。19戦16勝9KO1敗2分の29歳。

挑戦者サルダールは09年7月プロデビュー。WBO-APユース王者を経て、11年8月にWBOアジアパシフィック王座獲得。31戦28勝19KO2敗1分の29歳。

2敗は、14年6月、マックウィリアムズ・アロヨ(プエルトリコ)とのIBF世界フライ級挑戦者決定戦に2回TKO負けと、16年9月、井上拓真(大橋)戦。初回ダウンを奪うも後半失速、2度ダウンを喫し90-97×2、91-96の大差の判定負け。以後は5連続KO勝ちで世界タイトル挑戦のチャンスを掴んだ。

サルダールはKO勝利率60%超。直線的なファイトスタイルでダウンを量産する反面、単調になりがちで、隙も多かった。どこまでウイークポイントを克服してきたか。

王者木村の旺盛なスタミナに裏打ちされた、命中率より手数が命というファイトスタイルとは、大いに噛み合いそうだ。

一見荒いようで、上下への打ち分けや、勝負どころで一気呵成のコンビネーションと、意外とボクシングの幅がある王者がやや有利か。ただ、井上からダウンを奪った、挑戦者のカウンターには注意したいところ。

弟のビックは15年12月にWBO世界ミニマム級王者田中恒成(畑中)に敗れたが、ボディの弱さを克服し、今月13日に山中竜也(真正)からダウンを奪い、WBO世界ミニマム級王座を獲得しているだけに、兄フローイランの成長も見逃せない。兄弟世界王者誕生となるか。

木村は軽量級の日本人ボクサーには希少な、手数で圧倒するファイトスタイルで、中国圏での人気を不動のものにできるだろうか。勝者は、次戦で指名挑戦者の元世界2階級制覇王者・田中恒成との試合が噂されている。

内弁慶世界王者ノックアウト初のアウェイ戦、中国古豪の小熊ラストチャンス!?

■WBA世界ミニマム級タイトルマッチ 12回戦
 
WBA世界ミニマム級チャンピオン
ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)
VS
WBA世界同級2位
熊朝忠(ユウ・チョンチュウ・中国)


KIMURABOXINGSHOCHINA日本でもお馴みの熊が内藤大助(宮田)の持つWBC世界フライ級王座に初挑戦で敗れたのは09年5月。12年11月、中国の昆明でWBC世界ミニマム級王座決定戦に判定勝ちで、中国人初の世界王座を戴冠(V2のち陥落)。

世界挑戦は3度目。14年10月にWBAミニマム級王者ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に判定負けして以来で、以降は4戦3勝1敗。中国のプロボクシングの黎明期を支えてきた身長150.5センチの“小熊”も35歳。おそらくラストチャンスとあって、全てを出し切る覚悟。06年プロデビュー、35戦27勝14KO7敗1分、強打はないが、粘着質なボクシングで、対戦相手には嫌な最軽量ファイター。

王者ノックアウトは、タイ人ボクサーに多いムエタイから国際式ボクシングへの転向組で、ラジャダムナン・スタジアム、ルンピニー・スタジアム王者経験者。

アマ国内王者を経て、12年6月のプロデビュー戦がWBC世界ミニマム級ユース王座決定戦で、判定勝ち(V7)。世界挑戦の前まではボクシングと並行してムエタイも続けていたが、14年10月、カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)とのWBA世界ミニマム級暫定王座決定戦に3者115-113の小差3-0の判定勝ち。

その後正規王者に昇格し、すべてタイ国内で8連続防衛中。17戦全勝7KO無敗の27歳。リングネームの割には小差判定勝ちが多く、初の海外アウェイのリングで、その真価が問われることになる。

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