Boxing Times

news

3大世界戦は内山、河野、田口揃って勝利

01Jan2015

大晦日に東京・大田区総合体育館で行われた「BEST THE BEST」のトリプル世界戦は、内山、河野、田口が揃って勝利。王者2人の王者は防衛に成功、田口は初挑戦で世界王者となった。

■内山高志、TKOで9度目の防衛に成功


メインイベント、WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者の内山高志(ワタナベ)が挑戦者の同級8位イスラエル・ペレス(アルゼンチン)に9回終了TKOで勝利。勇利アルバチャコフに並ぶ日本歴代3位タイの9度目の防衛に成功した。内山は23戦22勝18KO1分。ペレスは31戦27勝16KO3敗1分。

挑戦者のペレスは、ガードが固くスピードのある多彩なパンチを繰り出す試合巧者。内山がガードの隙間をこじ開けて強力なジャブ、そして右ストレートをねじ込 むと、ペレスも素早いコンビネーションを返す。内山はガード、スエーバック、ヘッドスリップと、パンチの威力をうまく殺している。

力の差が出てきたか、中盤あたりから内山の攻める時間が長くなる。ジャブ、ストレートに加え、左ボディブローと上下のコンビネーションでペレスのスタミナをえぐっていく。
9回に内山は強烈な右フック、右ストレートを何発も浴びせて、ペレスをグロッキー寸前まで追い込んだ。何とかゴングまで耐えてコーナーに戻るも、10回開始前に、ペレス陣営が棄権。内山は右こぶしの復調とともに完全復活した。

141231BT03

内山の希望はラスベガスでのタイトル戦だが、その前には、WBC同級王座の三浦隆司(帝拳)との統一戦が現実路線になりそうだ。

■河野公平、薄氷のドロー初防衛

セミファイナルのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは、王者の河野公平(ワタナベ)と挑戦者の同級5位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)が3者3様のドロー決着で、河野は辛くも初防衛に成功した。

試合展開は、足を使ったアウトボクシングのヒメネスに対して、河野がアグレッシブにパンチを出し続ける。ヒメネスは下がりながらも多彩なパンチで河野を迎え打ち、2回には有効打で河野の右目上をカットした。

ヒメネスのカウンターに手こずる河野だが、後半に入ると勝負とばかりに手数を増やす。疲れの見えだしたヒメネスは、執拗なクリンチでピンチを脱する。互いに見せ場は作るがダウンを奪えるような決定打は出なかった。

141231BT02

数々の挑発や悪態を繰り返したヒメネスだが、精神的な未熟さが災いした。6回の明らかなローブローが、結果として致命傷となる減点1となってしまった。スコアは116-111河野、115-112ヒメネス、114-114で、かろうじてドロー防衛。河野は39戦31勝13KO8敗。ヒメネスは32戦20勝10KO9敗3分。

■田口は初挑戦でWBA世界Lフライ級タイトル獲得

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者アルベルト・ロセル(ペルー)から、同級8位の田口良一(ワタナベ)が2度のダウンを奪って判定勝ち。世界初挑戦でタイトル獲得に成功した。ロセルは5度目の防衛に失敗。田口は24戦21勝8KO2敗1分。ロセルは34戦32勝13KO9敗1無効試合。

世界初挑戦にも気負いなく、ジャブを主体に攻め続け、終始手数で圧倒する田口。ロセルはフットワークを活かせず、決定打こそもらわないものの、パンチは散発気味になる。中盤、田口はアッパーやボディブローで、ロセルの動きを幾度も封じた。

7回、田口が右ストレートからロープに詰めて乱打戦となると、終盤にはロセルが左のクロスカウンターで田口をぐらつかせる。8回、右ストレート、アッパーと上下に打ち分け、乱打戦からバネを効かせた左ボディブローを振り抜くとロセルがダウン。ボディブローに苦しそうな表情を見せるが、何とかしのぎ切る。9回、左ボディでロセルが再びダウン

141231BT01

会場からのKOを期待する雰囲気にも、ロセルは最後まで起死回生の一発を狙い続ける。最後は乱打戦の中、試合終了。「KOで決めたかった」というが、結果は3-0(116‐111、116‐110、117‐109)の大差の判定勝ちで、世界初挑戦で世界王者を獲得した。
Photo: Hiroaki Yamaguchi

Recent News

Corner

Blog