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3.1山中慎介VSネリ因縁の再戦! 岩佐亮祐はV1戦!
2018.02.28 update

3月1日、両国国技館で行われる「ワールドプレミアムボクシング27~The REAL」は、今年初のダブル世界タイトルマッチ。メインイベントは、前戦とは立場が入れ替わったWBC世界バンタム級チャンピオンのルイス・ネリ(メキシコ)と前王者で挑戦者の山中慎介(帝拳)の因縁の再戦。IBF世界スーパーバンタム級チャンピオンの岩佐亮佑(セレス)は挑戦者に13位のエルネスト・サウロン(フィリピン)を迎えて初防衛戦を行う。

■WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

WBC世界バンタム級王者
ルイス・ネリ(メキシコ)
VS
WBC世界同級1位
山中慎介(帝拳)

昨年8月の初戦時は、王者山中が1位のネリを迎えるも4回TKO負け。試合後にネリが薬物検査で陽性反応が発覚も、メキシコ産の牛肉をドーピング陽性の理由に、結局WBCから一切の処分なし。本部指示により今回の再戦が実現した。今回は栄養士監修のオーガニック食品でクリーンな体を作ってきたというが…。

王者ネリは今回が初防衛戦。中間距離での強引なラッシュが最大の武器。昨年11月、当時8位のアーサー・ビラヌエバ(フィリピン)とのノンタイトル戦に6回TKO勝ちもダウンを喫するなど、ディフェンス面のもろさは相変わらず。12年のプロデビュー以来25戦全勝19KO無敗の23歳。

前王者山中は06年プロデビュー。10年6月日本王座獲得し、V1戦で岩佐亮佑(セレス)に10回TKO防衛。11年11年にWBC世界バンタム級王座を獲得し、日本歴代2位の世界タイトル12連続防衛で記録はストップしたが、ベルトを奪われたネリを倒すために現役続行。「チャンピオンとして防衛していた頃よりもモチベーションは高い」と、リベンジに燃える。30戦27勝20KO1敗2分の35歳。

好戦的サウスポー同士の再戦。身長、リーチともに5センチ上回る山中の射程距離が拳ひとつ分ほど遠いが、前回は右リードがうまく機能せず、逆にネリの鋭いステップインで距離を潰され、不用意に打ち合いに応じたのが災いし、強打の嵐に葬られてしまった。

乱打戦では王者ネリの回転力に分があるため、山中はステップワークと右ジャブで距離を保ち、ネリを遠ざけておきたいところ。ネリが積極的に仕掛けてくるのをいかに迎え撃つのか、あるいは山中が先手を制するか。戦術次第で前王者山中にも勝機はありそうだ。

一撃必殺のハードパンチャーの山中か、猛ラッシュのネリか。ともに攻撃偏重型だけに、今回もKO必至のスリルある試合になるのは間違いない。

■IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

IBF世界スーパーバンタム級チャンピオン
岩佐亮佑(セレス)
VS
WBC世界同級13位
エルネスト・サウロン(フィリピン)

IBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮祐(セレス)は、昨年9月、小國以載(角海老宝石)に6回TKO勝ちで奪取した王座の初防衛戦。

王者岩佐はアマ高校3冠から、08年8月、6回戦プロデビュー。11年3月、日本バンタム王者山中慎介に10回TKO負け。同年11月、山中が返上した同王座決定戦に判定勝ちで初戴冠(V2)。13年12月、OPBF東洋太平洋バンタム級王座を獲得(V1)。

15年6月、敵地イギリスのIBF世界バンタム級暫定王座決定戦で4位のリー・ハスキンスに6回TKO負け。昨年11月、IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦で相手が前日計量を体重オーバーで失格。そして昨年9月、IBF世界スーパーバンタム級王者小國以載(角海老宝石)に6回TKO勝ちで遂に世界王者となった。25戦23勝15KO2敗の28歳。

サウスポーの王者岩佐はかつての才気溢れるボクシングから、山中戦後は堅実なアウトボクシングに転向。小國戦では巧さに加え、力強さも垣間見えた。王者として一皮むけた強さが見せられるか。

挑戦者同級13位のエルネスト・サウロン(フィリピン)は10年プロデビュー。15年5月にWBCインターナショナルバンタム級王座を獲得したのが唯一の戴冠。同年12月にWBOインターナショナル王座決定戦で敗れて以降は3連勝で世界初挑戦。24戦21勝8KO2敗1分の28歳。これまで世界ランカークラスとの対戦経験はなく、岩佐にとっては勝って当然の相手。

ファイトスタイルは圧力をかけながら前進してくるファイタータイプ。リードの手数は少なく、距離を潰して左右のフックを振り回し、ボディを叩く接近戦型。モーションが大きく、ガードも下がりがちなため、たびたびカウンターをもらい、ダウンすることも数度。スピードや躍動感は見られない。

戦力的には総合力が高い岩佐が大幅に上回っており、唯一パワーでは挑戦者か。岩佐も決して打たれ強くはないために、不用意なビッグパンチにだけは気を付けたい。

身長で5センチ、リーチで8センチ王者が上回る。王者岩佐が遠い距離で右リードを刺し、左ストレート、そしてコンビネーションにつなげられるようなら、一方的な展開も予想される。

挑戦者の愚直な突進や頭で視界を奪われるようなアクシデントがなければ、王者の初防衛は堅い。序盤でペースを握れば、戴冠戦同様に中盤には決着するか。

日本人スーパーバンタム級世界王者は初防衛戦での王座陥落が続いてきたが、そろそろ呪縛も解かれる頃だろう。

アンダーカードでは、元2階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)と元WBC世界スーパーフェザー級王者、ガマリエル・ディアス(メキシコ)が62.0キロ契約8回戦で約5年4カ月振りの再戦。両者の再戦は15年11月に一度セットされていたが、粟生のケガで試合が流れていた。

粟生は32戦27勝12KO3敗1分1無効試合の33歳。2年10カ月振りの復帰戦。ディアスは61戦40勝19KO18敗3分の37歳。ディアスはこの試合がラストマッチになるとも話している。

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2018年3月1日(木)両国国技館
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者 ルイス・ネリ(メキシコ) vs 前王者・同級1位 山中慎介(帝拳)
問い合わせ/帝拳ジム
放送:日本テレビ系列で生中継

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