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5階級制覇メイウェザー、UFC2階級制覇マクレガーとの対戦決定!

16Jun2017

Mcgregor-vs-Mayweather

1年以上前から噂があった異種格闘技的メガファイトが遂に実現する。49戦無敗のまま引退したフロイド・メイウェザー(アメリカ)が約2年ぶりにリング復帰。総合格闘技団体UFCの2階級制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)と8月26日に対戦することが正式に決定。メイウェザーとマクレガーが14日、それぞれ自身のSNSで発表した。

試合は8月26日、総合格闘技ルールではなく、ボクシングルールで行われる。スーパーウェルター級リミット154ポンドのノンタイトル12回戦、グローブは10オンスの予定。会場はアメリカ・ラスベガスのMGMかT-モバイル・アリーナで調整中だ。試合はショウタイムのPPVで放送される。

メイウェザーは96年アトランタ五輪銅メダリストで、同年10月プロデビュー。史上初の無敗のまま5階級制覇達成。パウンド・フォー・パウンドなど、名声をほしいままにし、15年9月に49戦全勝26KO無敗のまま引退、現在40歳。今回、ワンマッチのみの復帰を公言しており、15年5月のマニー・パッキャオ(フィリピン)との「世紀の一戦」以来のビッグマッチを迎える。

マクレガーは08年に総合格闘技プロデビュー。12年から活躍の場をUFCに移し、UFC世界フェザー級王座、UFC世界ライト級王座を獲得した2階級制覇王者。あまり参考にならないが、総合格闘技の戦績は21勝18KO3敗の28歳。10代の頃にアマチュアボクシングの経験はあるものの、プロでの試合は初めて。昨年11月、アメリカ・カリフォルニア州ではボクシングライセンスを取得しているが、試合会場があるラスベガスであらためてライセンスを申請中。

マクレガーは開始13秒で左フック一撃KOなど、UFCでは打撃に秀でた選手として知られている。が、それも、キックあり、タックルあり、絞め技、関節技ありの総合格闘技ルール上でのこと。ボクシングルールの下では、圧倒的に分が悪い。

万が一、マクレガーが勝つようなことになれば、デビュー戦で4団体の世界ランキング入りする事態もあるのだろうか。そうなれば、メイウェザーはボクシングの威信を失墜させたA級戦犯として、永遠に記憶されることになるだろう。

ちなみに、UFCルールは通常の試合が5分3ラウンド、タイトルマッチと大会のメインイベントは5分5ラウンド(ともにインターバルは1分)。金網で囲んだ8角形のオクタゴンと呼ばれる試合場と、ルールもボクシングとは全く異なる。

ある分野で一流だったアスリートが、異分野で短期間のうちに成功した例は限りなく少ない。バスケットボール界のスーパースター、マイケル・ジョーダンのメジャーリーグ挑戦、大相撲出身の力士が総合格闘技転向など、失敗例は枚挙にいとまがない。

今年2月、元IBF世界フライ級王者で、過去にはムエタイ王者でもあるアムナット・ルエンロン(タイ)が、「KNOCK OUT」のキックボクシングルールで、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級&RISEバンタム級王者・那須川天心(TARGET)にKO負けしたのが、格闘技ファンには記憶に新しいか。

メイウェザーにしてみれば、ボクシング界で階級の近い勝てそうなビッグネームはすべて退け、再戦ではパッキャオ戦でも初戦ほどは稼げないと判断。他ジャンル総合格闘技のスーパースターを迎えて、ビッグビジネスに取り組むということなのだろう。

マクレガーやUFCサイドにしてみれば、世界一だったボクシング界のスーパースターを相手に、ボクシングルールでの一戦は、たとえ敗れたとしても商品価値は下がらず、善戦しただけで高評価。新たなファンの開拓など、メリットが多いと判断したか。

両者のファイトマネーは1億ドル(100億円)以上というが、興行面、ビジネス的には、おそらくペイできるだろう。

両者は1年以上かけてSNS上やテレビでバトルを繰り広げ、念入りにプロモーションを進めてきた。ボクシングファンに加えて総合格闘技ファンなどを加えると、PPV売上はパッキャオ戦の約460万件という記録を塗り替えることになりそうだ。

ボクサーとしての名声が地に落ちるリスクを冒してまで、大金が動くメガファイトに執着する「MONEY」ことメイウェザーのビジネスセンスには感服するしかない。

プロボクシングの試合は初めての28歳のグリーンボーイを相手に、世界最高給でボクシングレッスンを施すことになるのだろうか。

2501976年6月に東京異種格闘技ルールで行われた世紀の凡戦、モハメド・アリVSアントニオ猪木戦で、寝そべって闘う猪木にブーイングが飛んだような醜態だけは見たくない。

同じ8月26日には、ロスアンゼルスで、オスカー・デラホーヤ氏率いるGBP主催のビッグマッチ、4階級制覇王者ミゲール・コット(プエルトリコ)と亀海喜寛(帝拳)によるWBOスーパーウェルター級王座決定戦が既に発表になっている。こちらはHBOでのPPV放送だが、メガファイトをぶつけられたら、たとえ試合内容ではメイウェザー戦を上回ったとしても、PPV売上では苦戦することになりそうだ。

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