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7.2パッキャオがオーストラリアで初防衛戦。セミは帝里木下が2度目の世界挑戦!
2017.06.30 update

7月2日、オーストラリア・ブリスベンで行われるマニー・パッキャオ(フィリピン)のWBO世界ウェルター級王座初防衛戦の相手は、ロンドン五輪ベスト8、同級1位ジェフ・ホーン(オーストラリア)。セミファイナルでは、IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に、同級3位の帝里木下(千里馬神戸)が挑戦する。

■WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦

WBO世界ウェルター級チャンピオン
マニー・パッキャオ(フィリピン)
VS
WBO世界同級1位
ジェフ・ホーン(オーストラリア)

マニー・パッキャオのWBO世界ウェルター級王座初防衛戦の相手は、元WBA、元IBF世界スーパーライト級王者アミール・カーン(イギリス)とのビッグマッチは結局流れ、今回は同級1位、ロンドン五輪ベスト8のジェフ・ホーンに落ち着いた

パッキャオは95年1月16歳でプロデビュー。98年12月、プロ27戦目でWBC世界フライ級王座を獲得。V2戦で減量に失敗し黒星。3階級上げスーパーバンタム級に転級。01年6月、急きょ巡ってきた世界戦のチャンスに、IBF世界スーパーバンタム級王者・レーロホノロ・レドワバ(南アフリカ)にKO勝ちで2階級制覇を達成(V4)。

その後は時流に乗り、ビッグマッチ路線に参入。3階級制覇王者マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)との2戦(2勝)、3階級王者エリック・モラレス(メキシコ)との3戦(2勝1敗)などで名を上げていく。

08年3月、世界4階級制覇王者フアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)とのリマッチは2-0の判定勝ちでWBC世界スーパーフェザー級王座を獲得。同年6月、WBC世界ライト級王者デビッド・ディアス(アメリカ)に9回KO勝ちで4階級制覇達成。そして同年12月、史上初の6階級制覇王者オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)に8回終了時TKO勝ちで、世界を驚かせた。

09年5月には2階級制覇王者リッキー・ハットン(イギリス)に2回KO勝ち。同年11月、WBO世界ウェルター級王者ミゲール・コット(プエルトリコ)に12回KO勝ちで5階級制覇。10年11月、WBC世界スーパーウェルター級王座決定戦で身長12センチ差、当日体重差8キロあるアントニオ・マルガリート(メキシコ)に判定勝ちで史上2人目の6階級制覇を達成した

その後も3階級制覇王者シェーン・モズリー(アメリカ)らとビッグマッチを繰り広げる。そして15年5月、フロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)との世紀の対決がWBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦として遂に実現。結果は判定負け。16年4月、これまで1勝1敗の2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)を相手に引退試合を行い、判定勝ち。4か月後に早くもカムバック宣言。同年11月、王者ジェシー・バルガス(アメリカ)に判定勝ちでWBO世界ウェルター級王座を獲得。今回が初防衛戦

かつてのリスク覚悟でステップインし、左ストレートで倒しにかかる好戦的なスタイルから、年相応の省エネボクサーファイターにスタイルこそ変わったが、ここ2戦はダウンを奪っての判定勝ち。38歳の今も世界トップクラスの実力者。67戦59勝38KO6敗2分、169センチのサウスポー。

挑戦者1位のホーンは端正なルックスで地元では人気だが、世界的には無名。12年ロンドン五輪にライトウェルター級で出場しベスト8。翌13年3月プロデビュー。5戦目で空位のオーストラリアウェルター級王座を獲得。その後、WBOオリエンタル王座(V6)、PABAパンアジア王座(V4)、WBAパンアフリカン王座(V1)、IBFインターコンチネンタル王座(V4)、WBAオーシャン王座(V0)、WBOインターコンチネンタル王座(V2)と、地域王座を次々と獲得してきた。

世界に近いところでは、昨年11月、過去3度世界挑戦経験がある39歳のアリ・フネカ(南アフリカ)にダウンを奪われながらも6回KO勝ち。同4月には、元2階級制覇級王者の古豪、41歳のランドール・ベイリー(アメリカ)に7回終了棄によるTKO勝ちしている。身長175センチ、リーチでも王者を3センチ上回る。17戦16勝11KO1分の29歳。

オリンピアンのホーンは、徐々に相手をレベルアップさせ、着実に実績を積んできたが、初の世界戦の相手がパッキャオでは、さすがに分が悪い。ボクシングの幅や引き出しの差は埋めようがなく、アップセットの可能性は低い。

今回は試合が流れたアミール・カーンや、テレンス・クロフォード(アメリカ)など、まだまだビッグマッチが期待されているパックマン。次なる大一番を叶えるためにも、久しぶりのKO勝ちも期待したい。

本場所というよりは地方巡業という感が強いが、会場は5万5000人収容のスタジアム。新大陸で新たなファン開拓と、興行面では成功となりそうだ。

帝里木下、強敵アンカハス相手に2度目の世界挑戦!

■IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦

IBF世界スーパーフライ級チャンピオン
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)
VS
IBF世界同級3位
帝里木下(千里馬神戸)

セミファイナルは、パッキャオ主催のMPプロモーションズ配下のIBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に、同級3位の帝里木下(千里馬神戸)が挑戦する。

アンカハスは09年7月プロデビュー。11年4月WBOアジアパシフィックスーパーフライ級ユース王座を獲得。初防衛戦で、後に井上拓真(大橋)とのOPBF同級王座決定戦で判定負けのマーク・アンソニー・ヘラルド(フィリピン)に0-2で判定負け。

以後は無敗で、フィリピンルソン島王座、IBFパンパシフィック王座を獲得。16年9月、当時17戦全勝のIBF世界スーパーフライ級王者マックジョー・アローヨ(プエルトリコ)からダウンを奪い判定勝ち。初防衛戦で元WBA世界ライトフライ級暫定王者でのホセ・アルフレド・ロドリゲス(メキシコ)を下し、2度目の防衛戦。28戦26勝17KO1敗1分の25歳。

帝里はアマチュアボクシングを経て、08年5月プロデビュー。12年3月、翁長吾央(大橋)に2-0の判定勝ちで日本同級王座を獲得(V5のち返上)。14年7月、IBF世界同級王座決定戦で同級1位のゾラニ・テテ(南アフリカ)に大差判定負け。

以降6戦全勝5KOだが、日本フライ級5位の最暴愚畷谷(六島)には大苦戦し2-1の僅差判定勝ち。ほか5戦のイージーなタイ人相手の調整試合を経て、2度目の世界挑戦となる。通算戦績は27戦25勝8KO1敗1分の31歳。

共にサウスポー。王者アンカハスは身長168cmリーチ169cm、帝理は身長170cmリーチ172cm。

アンカハスは攻撃が多彩で上下への打ち分けも巧み。接近戦からアウトボクシングまで、対応でき、ステップインからのストレートには破壊力がある。KO勝利率は帝理の倍の61%。

地力があり、穴が少ない王者を帝理はどう攻略するか。帝理が右リードで王者のプレスを止められなければ、一方的な展開になりそうだ。

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