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9.13注目の大阪ダブル世界戦、小國以載VS岩佐亮佑、田中恒成はV2戦!
2017.09.12 update

9月13日にエディオンアリーナ大阪で行われる注目のダブルタイトルマッチ。メインイベントはIBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)に、指名挑戦者の同級3位・岩佐亮佑(セレス)が挑む。セミファイナルでは、WBO世界ライトフライ級王者、田中恒成(畑中)が2度目の防衛戦を行う。

自称雑草王者の小國、苦手のサウスポー岩佐と因縁の初防衛戦!

■IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

IBF世界スーパーバンタム級チャンピオン
小國以載(角海老宝石)
VS
IBF世界同級3位
岩佐亮佑(セレス)

王者小國はアマチュアではインターハイと全日本選手権の3位が最高位で、目立つ存在ではなかった。09年11月に6回戦プロデビュー。11年11月、7戦目でOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得。4度目の防衛戦で和氣慎吾(古口)に10回終了TKO負け。一度引退宣言するが角海老宝石に移籍して現役続行。14年10月、日本同級王座決定戦で石本康隆(帝拳)を破り日本王座を戴冠(V2)。

9連勝で世界初挑戦のチャンスを得ると、昨年大晦日、前評判を覆して22勝22KOのIBF王者ジョナサン・グスマン(ドミニカ共和国)からダウンを奪い3-0の判定勝ち。大金星で世界タイトルを手に入れた。王座戦で左親指付け根のじん帯を断裂の重傷、全治4カ月で指名試合が延期となり、ようやく初防衛戦を迎える。21戦19勝7KO1敗1分の29歳。

挑戦者の岩佐はアマ高校3冠達成し、08年8月、6回戦プロデビュー。10年9月、10年度最強後楽園バンタム級優勝&大会MVP獲得。デビュー以来8連勝(6KO)で日本タイトル挑戦のチャンスを掴んだが、11年3月、王者山中慎介(帝拳)と好勝負を繰り広げるも10回TKO負け。同年11月、山中が返上した同王座決定戦に判定勝ちで初戴冠(V2)。

13年12月、OPBF東洋太平洋バンタム級王者・椎野大輝(三迫)に5回TKO勝ちで2つめの王座を獲得(V1)。15年6月、敵地イギリスに乗り込みIBF世界バンタム級暫定王座決定戦に挑むも4位のリー・ハスキンスにダウンを喫し6回TKO負け。復帰後階級を上げ、3連勝で昨年11月、IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦の筈が相手のルイス・ロサ(アメリカ)が、前日計量を体重オーバーで試合は中止。結果、戦わずして挑戦権を得た。24戦22勝14KO2敗の27歳。

両者の対戦は、アマ時代に高校選抜で1戦のみで、1学年下の岩佐が完勝している。プロ転向後は1階級違うこともありスパーリングする間柄だったが、岩佐が階級を上げて、同階級になった2年前からは交流なし。

王者小國はスベリ芸的パフォーマンスとは裏腹に、自身と対戦相手の戦力を冷静に見極めた上でいかに攻略するか、陣営含めて戦術と作戦実行能力は非常に高い。サウスポーの和氣に敗れたように、かつてはサウスポーを苦手としており、以後サウスポー戦はフィリピン人相手に1度のみで1回KO勝ち。サウスポーを克服できているなら、俄然有利にはなる。

プロ入り前から注目を集めていたのは挑戦者の岩佐だが、山中に敗れて以降は堅実なアウトボクシングに転向。慎重なマッチングに慎重な試合運びで、かつての才気溢れるボクシングからは、幾分大人しくなった感はある。ここ3年ほどは強豪との対戦経験に乏しく、ハスキンスに敗れたのも、勝負勘の鈍さ、脆さが伺えた。世界戦の大舞台で、生来の非凡な才能をどこまで開花させられるか。

リーチで約5センチ、スピードやテクニックでも、スマートなボクシングスタイルの挑戦者が上回る。王者小國には、一見大きな武器はないが、位置取りや距離、タイミングの取り方で相手の戦力を大幅に無効化できる巧さがある。左ボディなど、相手の嫌がる攻撃をネチネチ続けてペースを握れるか。それも左対策が万全なら、という前提の元だが。

泥仕合に持ち込んでドローでも王座防衛の小國に対し、明確にポイントを取れなければ勝てない岩佐。兵庫出身で大阪はホームとも言える王者に、どんな作戦で挑むのか。両者のファイトスタイルからして、派手なKO決着の可能性は低い。位置取りやコンビネーションの組み立て、攻勢アピールなど、地味な駆け引きに注目の、通好みのポイント争いとなりそうだ。

ひとつ気になるのが、日本人のスーパーバンタム級世界王者にとって、初防衛戦が長年鬼門となっている点だ。つい先日もWBAレギュラー王者だった久保隼(真正)が初防衛戦で敗れるなど、呪縛(?)が続いている。小國はこのジンクスを破れるか…?

WBO王者田中、WBA王者田口との王座統一戦実現に向けてV2戦!

■WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦

WBO世界ライトフライ級チャンピオン
田中恒成(畑中)
VS
WBO世界同級13位
パランポン・CPフレッシュマート(タイ)

王者田中はアマ高校4冠をひっさげ、13年10月、WBO6位の世界ランカーに判定勝ちでプロデビュー、いきなり世界ランク入り。14年10月、プロ4戦目でOPBF東洋太平洋ミニマム級王者原隆二(大橋)に10回TKO勝ちで初戴冠。15年5月、1位・フリアン・イェドラス(メキシコ)とのWBO世界ミニマム級王座決定戦に判定勝ち。日本最速のプロ5戦目で世界王座を獲得した(V1のち返上)。

昨年の大晦日、WBO世界ライトフライ級王座決定戦で1位・モイセス・フエンテス(メキシコ)に5回TKO勝ち。日本最速タイ記録のプロ8戦目で2階級制覇を達成。今年5月、1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)との無敗対決を制し初防衛に成功。9戦9勝5KO無敗の22歳。

先に全米デビューした井上尚弥(大橋)のV6戦には大いに刺激を受けたようで、モチベーションは高い。

挑戦者の13位パランポンはタイ式では世界王者との報もあるが、プロボクシングは公称31戦24勝10KO7敗。11年6月の板垣幸司(広島三栄)に8回KO負け以前の試合記録は見当たらないが、プロデビューから16戦目までは10勝2KO6敗ということになる。インターネット普及以前に数多く存在した、戦績不明なタイ人ボクサーを彷彿させる32歳。客観的データで王者を上回っているのは試合経験のみ。

スピードスターにしてボクシング頭脳も一流の田中が圧倒的に有利と思われるが、番狂わせが往々にして起こるのが、一発のパンチで逆転可能なボクシングの怖いところ。WBA王者田口良一(ワタナベ)との王座統一戦で国内外に名前を売るためにも、取りこぼしは許されない。

アンダーカードにも日本&世界ランカーが多数出場。

セミセミには、昨年7月にグスマンとの王座決定戦での完敗後にFLARE山上に移籍、7月に復帰した和氣慎吾が復帰2戦目を行う。28戦21勝13KO5敗2分の30歳。現在は日本スーパーバンタム級10位。まずはこの試合に勝利して、世界ランク復帰が世界再挑戦への第一歩。

相手はWBA世界バンタム級7位のパノムルンレック・CPフレッシュマート(タイ)。52戦50勝31KO2敗、33歳の実力者。数々のアジア地域王者を経て、13年4月にWBAバンタム級王者亀田興毅(亀田)に挑戦して114-115、113-115、116-113の僅差で1-2の判定負け。以後は14連勝中でPABAバンタム級王座を7度防衛。和氣の1階級下で身長、リーチともに10センチ以上も下回る。

元OPBF東洋太平洋バンタム級王者で現日本同級9位の山本隆寛(井岡)はスーパーバンタム級8回戦。昨年11月にマーク・ジョン・ヤップ(六島)にKO負けで王座を失ってからは、2戦連続で相手は無名のタイ人。24戦19勝16KO5敗の26歳。

OPBF東洋太平洋フライ級9位・日本スーパーフライ級12位の橋詰将義(井岡)はスーパーフライ級8回戦。13戦全勝10KO無敗の23歳。14年12月に全日本新人王を獲って以降は、7戦連続でタイ人が相手。


2017年9月13日(水)エディオンアリーナ大阪
IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
問い合わせ/井岡プロモーション
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