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9.9井上尚弥アメリカ初戦決定!スーパーフライ級トップが集結する一大興行!

19Jun2017

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世界2階級制覇王者で、WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が9月9日、遂にアメリカ進出することが決定した。19日、東京・九段下のホテルグランドパレスで記者会見が開かれた。「SUPERFLY」(スーパーフライ)」と冠する、スーパーフライ級トップクラスのボクサーが一堂に会する興行で、井上への注目度は世界的に高まることになりそうだ。

井上尚弥が遂にアメリカ進出、V6戦の相手はバンタム級世界ランカー

13戦全勝11KOのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)、6度目の防衛戦の相手は、WBO世界バンタム級7位のアントニオ・ニエベス(アメリカ)に確定。

ニエベスはアマチュアボクシングでは大きな結果を残せず、11年11月プロデビュー、17勝9KO1敗2分の30歳。イーグル京和(角海老宝石)のWBCミニマム級王座(06年)、エドガル・ソーサ(メキシコ)のWBCライトフライ級王座(07年)に挑戦経験がある古豪ロレンソ・トレホ(メキシコ)に15年11月、初回KO勝ちで頭角を現す。

昨年8月WBO傘下のNABO北米バンタム級王座を獲得も、今年3月のV2戦で同級2位・ニコライ・ポタポフ(ロシア)に1-2の僅差判定負け。そしてこの度、1階級下のスーパーフライ級王座に挑むことになった。

挑戦者がスーパーフライ級ランカーではなく、1階級上の世界ランカーという点には注文がつくかもしれないが、井上にとってはアメリカでの顔見世興行でもあるゆえ、いきなりハードなマッチメイクも難しかったのだろう。ほか2戦が世界的に知名度が高い実力者同士の闘いの中、圧倒的なKO劇で爪痕を残したいところ。

ちなみに、ニエベスは1階級上のバンタム級の世界ランカーながら、バンタム級リミット(118ポンド以下)の試合は5試合のみ。それ以外の15試合は、スーパーバンタム級リミット(122ポンド)、もしくはそれ以上の契約体重での試合と、フレームの大きさの違いが予想される。今後、階級を上げてもパンチを効かせられるのか、井上にとっては試金石となる試合になりそうだ。

最後に井上は「必ず比べられると思うが良い試合をしたい。ただ、この階級はそろそろ限界。ゴンサレスとやるなら早いうちにやりたい」とアピールした。

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ロマゴン×シーサケット2、半年ぶりのダイレクトリマッチ!

今回の興行の主役は、メインイベントに登場する、ニカラグア人初の世界4階級制覇王者で、前WBCスーパーフライ級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)。

今年3月、元WBC同級王者シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)に、初回にダウンを奪われ、2-0の僅差判定負けで王座陥落。以来、半年ぶりのダイレクトリマッチとなる。

一番の課題は、ミニマム級からフライ級までは、クラスを超えた絶対的なハードパンチャーだったロマゴンも、スーパーフライ級まで階級を上げると、強打者の1人でしかなく、相手がパンチに耐えられること。そして、パンチの質は、シーサケットの方が重く、効かせられたことだ。

強打に頼った、時に強引なボクシングでは通用しないのが分かった以上、打たせずに打つボクシングにスタイルチェンジができなければ、王座奪還は難しい。

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クアドラスVSエストラーダ、元世界王者同士の挑戦者決定戦!

3大マッチのもう一戦は元同級王者カルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)と、元WBA世界フライ級スーパ-王者&元WBO同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)による、WBC世界スーパーフライ級挑戦者決定戦。勝者はロマゴンとシーサケット戦の勝者に挑戦することになる。

WBCスーパーフライ級2位のクアドラスはアマチュアボクシングで160戦140勝20敗の実績を残し、08年プロデビュー。14年5月、シーサケットに8回負傷判定勝ちで、WBC世界スーパーフライ級王座を獲得。順調に防衛を重ねていたが、16年9月、同王座7度目の防衛戦で、スーパーフライ級初戦のロマゴンに3-0(113-115、112-116、111-117)の判定負けしたのが唯一の黒星。38戦36勝27KO 1敗1分の28歳。

勝ち残れば、ロマゴン、シーサケット、どちらが相手でも再戦となる。本人の希望は、より注目度が高い、ロマゴン相手に雪辱を果たしたいか。

WBC同級3位のエストラーダは、13年4月WBA世界フライ級スーパー王者&WBO王者ブライアン・ブロリア(アメリカ)に判定勝ちで2冠獲得。5度防衛したのち、昨年返上し、階級アップ。軽量級屈指の実力者のひとりで、WBA正規王者井岡一翔(井岡)は、エストラーダとの王座統一戦指示を避け続けていた。

スーパーフライ級の対抗王者は、WBA王者が海外に出たがらないイギリス人王者・カリド・ヤファイ、IBF王者が、7月2日に帝里木下(千里馬神戸)をホームに迎えるジェルウィン・アンカハス(フィリピン)。

ロマゴン×シーサケット2と、その勝者への時期挑戦者決定戦と共に組まれた井上のアメリカ第1戦の意味するものは何なのか。ロマゴンを軸とするスーパーフライ級トップ戦線への井上の事実上の参入か、それとも、バンタム級転向を前に、バンタム級ランカーを相手にお披露目にとどまるのか。

井上に続く日本人ボクサーは。。。

海外で試合をしたいと口にする日本人世界王者は数多いるが、選手育成とマッチメイク、プロモーションをすべて所属ジムが手掛けることが多い日本のボクシング界では、ジムの懐事情などもあり、そう簡単に海外進出できないのが現状。

特に、近年の世界のボクシングシーンでは、たとえ王者であっても、防衛回数を伸ばすことより、話題性とリスクがあるビッグマッチ路線にチャレンジする方が評価が高いが、日本国内に限れば、細く長く防衛回数を重ねた方が評価されるというガラパゴス現象もある。

そんな中、八重樫東が王座陥落し、井上が所属唯一の世界王者という状況で、世界進出にGOサインを出した大橋ジムには敬意を表したい。

だが、日本ボクシング界に可能性がないわけではない。

来月、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)のアンダーカードで復帰戦を行う元WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)は、次戦10月、香港のスターWBO同級1位のレックス・ツォー(中国)と敵地で対戦が確定。

元WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司(帝拳)は15年11月、フランシスコ・バルガス(メキシコ)にTKO負けで王座を奪われるも、今年1月、次期挑戦者決定戦でミゲル・ローマン(メキシコ)にTKO勝ち。6月24日、アメリカでWBC世界スーパーフェザー級王者・ミゲール・ベルチェット(メキシコ)を相手に、王座返り咲きを目指す。

そしてもう1人、動向が気になるのが前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)。16年4月に12度目の防衛戦でジェスレル・コラレス(パナマ)に敗れ、12月の再戦でも判定負け。

以来進退への沈黙を守っているが、現代ボクシングで37歳はまだ若い。元スーパー王者の肩書があれば、海外からのオファーも引く手あまたな気がするが…。

Photo : NAOKI FUKUDA

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