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KO量産!「3階級制覇前哨戦&ダブル世界タイトルマッチ」試合結果

01Jan2015

大晦日の2大ボクシングイベント、大阪では「3階級制覇前哨戦&ダブル世界タイトルマッチ」がボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)にて開催された。

アンダーカード含めて10試合のうち9試合がKO、TKO決着という、ボクシングフェスティバルに相応しい、派手な試合が展開された。

■天笠、リゴンドーから2度ダウンを奪うもTKO負け

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メインイベントでは、WBA・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが行われた。14戦無敗の最強王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が、WBA同級10位・WBO同級6位の天笠尚(山上)に2度ダウンを奪われながら、11回終了TKOで勝利。WBAはV8、WBOはV3の防衛に成功した。

戦前の予想通り、リゴンドー圧勝かと思われたが、天笠が大健闘した。
初回からリゴンドーが身長差やリーチ差をものともせずに踏み込んで、観客がどよめく衝撃音の右の強打を見舞う。対する天笠は、長身から打ち下ろすようなストレートで応戦する。

7回、後退するリゴンドーに、タイミングよく天笠の右ストレートが伸びてダウンを奪うと、静まりかえっていた会場が一瞬で興奮、“天笠”コールが起こる。直後、もみ合いの中、天笠は打ち下ろしのストレートで2回目のダウンを奪うも、ここでゴング。

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8回、勝負を急ぐ天笠に対して、リゴンドーはカウンター狙い。ガードの甘くなった顔面にストレートを浴び、天笠は右眼窩を大きく腫らす。10回、ダウンから回復したリゴンドーにパンチを顔面にまとめられ、顎への左ストレートで天笠がダウン。リゴンドーがさらに強力な左をたたみかけると、左の頬がボコっと変形するように腫れだした。腫れが悪化した11回終了後、天笠陣営の棄権により、TKOでリゴンドーが勝利した。リゴンドーは15戦15勝10KO無敗。天笠は35戦28勝19KO5敗2分

惜しくも敗れたが、最強王座を相手に2度のダウンを奪った天笠に、会場からはこの日一番の拍手が送られた。勝ったリゴンドーは何度も「天笠の勇敢な挑戦への感謝」を褒め称えた。

■井岡、世界前哨戦を一撃KO勝利。再度3階級制覇挑戦へ

WBA世界フライ級3位の井岡一翔(井岡)は元WBAフライ級暫定王者のジャン・ピエロ・ペレス(ベネズエラ)を相手に、世界戦前哨戦となるフライ級10回戦を行い、5回2分9秒KO勝ちした。井岡は17戦16勝10KO1敗。ペレスは29戦20勝14KO8敗1分。

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KO宣言をして挑んだ井岡は、初回からボディ狙いを繰り返す。13カ月ぶりの試合というペレスは軽快なコンビネーションで応戦。井岡の踏み込みに合わせたカウンターを小気味よく当て、前半はペレスがペースを握る。4回、ボディに意識がいったペレスの顔に井岡のワンツーが当たりだし、左目の上をカットする。
5回、ペレスは前に出て打ち合いを挑んでくる。井岡もパンチをもらうが、至近距離で左のボディへのフェイントから、右ストレートがカウンター気味に顎にヒット。ペレスは立ち上がれず一撃KOとなった。

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順調に進めば、次戦はWBAフライ級王者ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)とのタイトルマッチ。「ここ数試合判定勝ちだったので、KOできて良かった。2015年は必ず世界チャンピオンになる」と、3階級制覇という夢の実現を誓った。

■高山、TKOで日本人初の4団体制覇達成!


IBF・WBO世界ミニマム級王座決定戦では、IBF同級3位・WBO同級1位の高山勝成(仲里)が、IBF同級6位・WBO同級2位の大平剛(花形)に7回2分24秒TKO勝ち。日本人初の4団体制覇を達成した。

序盤はサウスポーの大平にショートレンジでカウンターを狙われ、リズムに乗れない高山。逆に、大平に低い姿勢からのボディやショートフックなど、細かくパンチを当てられる。3回終盤、初めて高山はロープ際に追いつめるも攻めきれず。
5回、大平から打ち合いに出るが、威力に勝る高山が徐々に優勢となる。運動量の落ちた大平に、7回、勝負どころとばかりに高山が怒涛のラッシュを仕掛ける。大平はロープを背負い防戦一方となり、最後はレフェリーが試合を止めた。

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「4団体制覇をするために、最軽量のミニマム級で14年間ずっとやってきた。2009年、(IBFタイトルに挑戦することで)道が拓けた。過去の栄光は捨てて、チャレンジャーの気持ちでやってきた。やっと叶えられたので、まずは喜びに浸りたい」と、地元大阪のファンと喜びを分かち合った。

高山は36戦28勝11KO6敗2敗、大平は17戦10勝1KO4敗3分

■石田匠 TKO勝ちで日本王座を初防衛

日本スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、王者の石田匠(井岡)が同級14位の森崎正人(アポロ)に5回1分59秒TKO勝ち。初防衛を飾った。石田は18戦18勝10KO無敗、森崎は14戦9勝4敗1分。
静かな立ち上がり。石田がペースを掴み、左回りにラウンドしながら左を的確にヒットさせていく。5回、石田の右ストレートで森崎がグラリときたところに、猛然とラッシュ。コーナーで上下に打ち込まれ、膝から崩れ落ちたところでレフェリーストップとなった。

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「挑戦者には研究されていたようで強かった。世界を獲りにいくので、KOできて良かった」と、WBA、WBOの世界ランカーでもある石田は、世界戦線に名乗りを上げた。

■宮崎亮、再起2戦目もKO勝利

元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(井岡)がライトフライ級8回戦に登場。タイ国同級10位のカジョンサック・ナッタポンジム(タイ)を相手に3回2分TKO勝ち。宮崎は26戦22勝13KO1敗1分。カジョンサックは12戦8勝2KO4敗。

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宮崎はコンビネーションを的確に当てて、試合をコントロール。2回、タイミングを計った右ストレートでダウンを奪う。続く3回、プレスをかけてコーナーに追い詰み、一方的な左右の連打。レフェリーストップで完勝した。

1年前の大晦日、減量に失敗した宮崎はノンタイトル戦でTKO負け。5月の再起戦に続き、再起2戦目はTKOで勝利した。

■モデルボクサー高野は判定勝ち。来年はOPBF挑戦か

モデルボクサーの高野人母美(協栄)はラッダナ・ソーウォラシン(タイ)とバンタム級6回戦で対戦。この日唯一、判定で勝利した。高野は8戦7勝5KO1敗。

「日本文化を世界に発信したい」と前日計量は花魁姿で登場した高野。

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「リーチを活かしたジャブが試合のテーマ」との言葉通り、170cmの身長差を活かしたアウトボクシングで終始相手を翻弄した。ロープ際に追い込むシーンあったが、ダウンは奪えず。3-0(60-54、60-55、59-54)と大差での判定勝ちを収めた。

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1戦挟んで、6月頃にはOPBF戦の話もあるという高野。2015年は勝負の年になる。
その他、以下の3試合を含めて、全10試合中9試合がKO、TKOで決着した。

OPBF東洋太平洋バンタム級2位の山本隆寛(井岡)がタイ国スーパーバンタム級10位のガムライヨック・オーワンダヴィー(タイ)に3回1分11秒でKO勝ち

前川龍斗(協栄)はチャナチャイ・ソーシアムチャイ(タイ)に1回2分13秒TKO勝ち
OPBF東洋太平洋女子バンタム級3位の貫輝美(井岡弘樹)がペットルークソー・ソープライトーン(タイ)に1回1分47秒でKO勝ち

上久保健塁(井岡弘樹)がペットサイファー・ルークメーラムプーイジムに1回2分38秒でKO勝ち

text&photo:Akihiko Nishio

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