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WBAスーパーバンタム級王者久保隼、指名挑戦者を相手に初防衛戦!
2017.09.02 update

9月3日(日)島津アリーナ京都で行われる「THE REAL FIGHT」。メインイベントは、WBA世界スーパーバンタム級チャンピオン久保隼(真正)が指名挑戦者、同級2位のダニエル・ローマン(アメリカ)を迎えての初防衛戦。

セミファイナルは、OPBF東洋ライト級王者・中谷正義(井岡)の8度目の防衛戦。セミセミでは、主要4団体で世界ランク入りしている日本ミニマム級王者の小西伶弥(真正)が、元東洋王者で日本1位の指名挑戦者、小野心(ワタナベ)を相手に初防衛戦と、豪華な3大タイトルマッチが行われる。

■WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

WBA世界スーパーバンタム級チャンピオン
久保隼(真正)
VS
WBA世界スーパーバンタム級2位
ダニエル・ローマン(アメリカ)

王者久保はアマチュアで名門・南京都高校ボクシング部でインターハイ準優勝。東洋大に進学後、一度はボクシングから離れるが、13年5月プロデビュー。15年12月、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座決定戦でロイド・ハルデリザ(フィリピン)に5回KO勝ちで初戴冠(V2)。

今年4月にWBAレギュラー王者・ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)を10回終了棄権に追い込み王座奪取。今回が初防衛戦。12戦全勝9KO無敗、27歳のサウスポー。これまで12戦すべてが関西での試合で、全国的な知名度はまだこれからだが、着実に力を付けてきた。

久保の特長は、一見地味ながら攻略しにくい、攻防一体型のボクシング。両足のスタンスを広げ、後ろ重心で前の手より前足を前に出し、ガードを高く上げた、半身の構え。

176センチの長身から、180センチあるリーチでしつこく右リードを伸ばされると、久保の顔面は想像以上に遠く感じ、ボディを狙えば、コンパクトな左カウンターで迎撃されることになる。今回の挑戦者は身長、リーチともに10センチ短いからなおさらだ。

久保の粘っこい、とらえどころのないボクシングは、近年の日本人ボクサーにはいなかったタイプ。やりにくいボクシングに老獪さが加われば、意外と長期政権を築く可能性もある。

挑戦者のローマンは25戦22勝8KO2敗1分、王者と同じ27歳。10年プロデビュー、11年7月、4戦目で、元アマ全日本王者でアメリカを拠点に活躍した岡田隆志に初黒星。15年7月、19戦目でWBA傘下のNABF北米スーパーバンタム級タイトルを獲得。山中慎介(帝拳)とWBC世界王座決定戦を戦ったクリスチャン・エスキベル(メキシコ)らを倒して4度防衛。13年10月の2敗目以降は14連勝中。

今年1月、WBA世界挑戦者決定戦に4位として挑み、前評判を覆して3位アダム・ロペス(アメリカ)から2度ダウンを奪い9回TKOで下して王座挑戦権を獲得。ターゲットが4月に変わったが世界初挑戦となる。

ファイトスタイルは、ジャブを基調とした旺盛な手数で主導権を握りにかかる右の正統派。パワーの無さを回転数で補う連打型だが、緻密な戦略より勢い重視、時に強引な大振りも目立つ。

挑戦者の戦術としては、プレスをかけて、王者のつっかえ棒の右を攻略して、懐に潜り込み、鋭角な左ボディを軸に接近戦を仕掛けたいところ。今年4月にセルメニョからダウンを喫したように、久保は決して打たれ強くはない。

ただ、挑戦者が王者を脅かすには、少々引き出しが少ない。王者の右リードが機能すれば、防衛が濃厚か。

東洋ライト級王者中谷正義、1位を迎えてV8戦!

■OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦

WBA世界ライト級11位・WBC6位・IBF 7位
OPBF東洋太平洋ライト級チャンピオン
中谷正義(井岡)
VS
OPBF東洋太平洋同級1位
ライアン・セルモナ(フィリピン)

王者中谷は12戦12勝6KO無敗の28歳。ジムメイトの井岡一翔、宮崎亮らと共に、興國高校時代にインターハイ団体優勝。11年プロデビュー。13年7月、初の後楽園ホールで土屋修平(角海老宝石)に3回KO勝ちで注目を集め、14年4月に加藤善孝(角海老宝石)に判定勝ちでOPBF東洋太平洋ライト級王座を獲得。

以後V1戦から順に、7位原田門戸(横浜さくら)、14位宇佐美太志(岐阜ヨコゼキ)、8位アクセル住吉(関門JAPAN)、4位村田和也(千里馬神戸)、15位闘将青木誠(グリーンツダ)、15位アラン・タナダ(フィリピン)、12位ゲーオファー・トーブアマート(タイ)と7度の防衛戦を7勝3KO、今回初めてランク1位の挑戦者を迎える。

王座獲得から3年9カ月だが世界的に激戦区のライト級。チャンスは少ないが、主要4団体のうち3団体でランク入りも果たしており、世界戦の好かないチャンスをうかがう。

挑戦者セルモナは08年プロデビュー、29戦20勝13KO8敗1分の29歳。これまでIBFパンパシフィックユース王座、WBCインターナショナル王座、フィリピンGAB王座を獲得している。来日は3度目で、14年4月に、江藤伸悟(白井・具志堅スポーツ)に負傷判定負け、14年11月に伊藤雅雪(伴流)に初回TKO負け。

ライト級では小兵の163センチながら強打を振り回すサウスポーのファイター。20勝のうち13KOある一方、8敗4KO負けと倒し倒されの激闘型。

182センチの長身で、早くて強い左リードを軸に、巧みなコンビネーションでアジアでは目下敵なしの中谷。世界を狙うにはKO勝利を期待したい相手。

日本ミニマム級王者小西伶弥、元東洋王者小野心と初防衛戦!

■日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦

WBA世界ミニマム級11位、WBC6位、IBF9位、WBO7位
日本ミニマム級チャンピオン
小西伶弥(真正)
VS
日本同級1位
小野心(ワタナベ)

小西は13年プロデビュー、14年度全日本ミニマム級新人王。13戦全勝5KO無敗の23歳。4月の王座決定戦でアマチュアエリート出身の2位谷口将隆(ワタナベ)に2-0(96-94、96-94、95-95)の判定勝ちで初戴冠。初防衛戦に同ジムから指名挑戦者1位のベテラン小野心を迎える。好戦的なボクサーファイター。

指名挑戦者1位の小野は01年プロデビューの34歳。13年1月、プロ22戦目でOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦に判定勝ちで初の王座獲得(ケガにより返上)。14年5月にIBF世界ミニマム級王者高山勝成(仲里)に挑むも、2度ダウンし判定負け。

直近5戦中3戦がタイトル戦で、15年9月、日本ライトフライ級王座決定戦で堀川謙一(当時SFマキ)に7回TKO負け。昨年9月は福原辰弥(本田フィットネス)の日本ミニマム級王座に挑むも3回負傷ドロー。12月には無敗のWBAミニマム級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に敵地で挑み善戦したが判定負け。31戦20勝4KO8敗3分の34歳。

王者小西が、テクニックやパンチの精度で上回る谷口から僅差判定で王座を奪った勝因は、打たれても下がらず、終始好戦的に攻め続けたハートの強さ。アマ実力者を相手に王座を獲得したことで、一段レベルアップした感はある。

アウトボクシングが得意なベテラン小野は、王者の圧力をいかにさばけるか。正面から打ち合う展開なら、王者の初防衛成功となりそうだ。


2017年9月3日(日)島津アリーナ京都
WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12R
OPBF東洋太平洋ライト級タイトルマッチ  12R
日本ミニマム級タイトルマッチ 10R
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