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WBSS初戦の井上尚弥は初回KO

08Oct2018

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10月7日、満員の横浜アリーナで行われた「FUJI BOXING」トリプル世界タイトルマッチは、3戦ともに世界王者が元王者を相手に防衛成功。「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」準々決勝のWBA世界バンタム級レギュラー王者・井上尚弥(大橋)は、元WBAスーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に初回KO勝ち。

井上尚弥、戦慄の一撃でパヤノを70秒瞬殺!

老練な元世界王者パヤノに何もさせず、バンタム級2戦目も圧倒的な強さを見せた井上尚弥。

半身に構え、距離が遠いサウスポーのパヤノと、前の手で探り合いから試合はスタート。

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ステップインを試みるパヤノを右ショートアッパーでさばくと、井上はファーストアタックでタイミングを外し、左ジャブからストレートをアゴに打ち抜く。

パヤノは両足揃ったまま後方に倒れ、後頭部をマットにしたたかに打ち付けるダウン。そのまま10カウントを聞き、バンタム級2試合目もあっという間に決着を迎えた。KOタイムは1回1分10秒。

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左ジャブを打たれた瞬間、パヤノが左を返そうと反応したため、踏み込んで打ち抜いた右ストレートがカウンターで入った完璧な一撃で、KO負けがない元王者を完全粉砕。バンタム級で2試合して合計タイムはわずか3分2秒。本命予想通りの強さを誇示した。

2度目の防衛に成功した井上尚弥は17戦全勝15KO無敗。WBOスーパーフライ級王者時代から続く7戦連続KO勝ち。2年4カ月ぶりの王者復帰に失敗したパヤノは22戦20勝9KO2敗。

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「手応えがすごく拳に伝わってきて、相手の倒れ方も効いていた」と語る右ストレートは、パヤノも「見えなかった」と脱帽。井上の優勝に太鼓判を押した。

「トーナメント初戦で良いスタートを切れた。(世界に向けた)良いアピールになる。KO記録も伸ばしていきたい」とまさしく王者の弁。

WBSS準決勝の相手は、今月20日に行われるIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と、5月に元WBA世界スーパーフライ級王者河野公平(ワタナベ)を下した、WBAオセアニアバンタム級王者で3位のジェイソン・マロニー(オーストラリア)の全勝対決の勝者。

来春のアメリカ開催が濃厚で、井上の予想は18戦全勝12KOのロドリゲス。「どちらが上がってきても良いようにしっかり準備して勝ちたい」と、圧勝にも慢心は微塵もない。

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バンタム級トーナメント準々決勝の残り2戦は、2階級制覇王者のWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)と、五輪2大会出場のメダリスト(のち剥奪)、プロ4戦全勝のミーシャ・アロイヤン(ロシア)は今月13日、ロシアにて開催。現時点では王者テテ勝利予想が圧倒的。

11月3日、イギリスにて開催されるもう一戦は、19戦全勝9KOのWBAスーパー王者ライアン・バーネット(アイルランド)と元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)。35歳のドネアがバンタム級で戦うのは2011年10月以来。前戦でWBA世界フェザー級王者カール・フランプトン(イギリス)に判定で敗れており、バーネット優位の予想が多いが、楽な試合にはなりそうにない。

WBSSの蚊帳の外になったWBC戦線に触れると、空位の王者決定戦は、14戦全勝11KOの1位ノルディ・ウーバーリ(フランス)と、元WBAスーパー王者の4位ルーシー・ウォーレン(アメリカ)によって年内に行われる予定。

勝者の初防衛は指名戦で、48戦全勝の2位ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)。先月挑戦者決定戦に勝ち残った10位井上拓真(大橋)がその次の挑戦者となることまでが確定している。

更に、3月の山中慎介(帝拳)戦で体重超過をやらかして王座を剥奪された前王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、サスペンドが明けた今月6日(日本時間7日)の復帰戦でWBCシルバー王座を獲得。王者復帰を狙っている。

Photo : NAOKI FUKUDA

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